其の5
会津藩校「日新館」で
「どうしても見たいもの」とは・・・
これだったんです
「什の掟(じゅうのおきて)」
会津藩の男の子供たちは、十歳になると日新館という藩の学校に入学するきまりになっていました。
六歳から九歳までの幼い子供たちは、入学前からしっかりとした生徒になろうとして自分たちの町に子供たちだけの集まりをつくりました。
その集まりを「お話の什(おはなしのじゅう)」とか「遊びの什(あそびのじゅう)」と呼んでいました
まず、会津の武士の子供はこのようにしなければならぬという心構えを教わりました。
お互いに約束を決め、子供たちの家を順番で会場にし毎日熱心に反省会を行いました。
そしてその約束には絶対にそむかないよう努力したのです。
その約束が「什の掟」です
年長者の言うことに背いてはなりませぬ
年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
虚言をいふ事はなりませぬ
卑怯な振舞をしてはなりませぬ
弱い者をいぢめてはなりませぬ
戸外で物を食べてはなりませぬ
戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです
「什の掟」は幼年者の自主的なルールで、最後に「ならぬことは
ならぬものです」と結んでいます。
この言葉は、教育問題を解決する一つのキーワードに成り得るのではないかと思います
すなわち、不登校・いじめ・家庭内暴力・非行・凶悪犯罪の発生原因に、「ならぬことは
ならぬものです」という教えの不足、あるいは私たちの認識の欠如にあるのではないでしょうか
今こそ大人も襟を正し、子どもに親として教えなければならない事があるはずです。
時には愛情をもって正すことも必要です。
それが「ならぬことは
ならぬものです」に象徴されています。
社会規範は、時代によって変遷することもあります。
しかし、その中には変わらない事もあるはずです。
(NN運動HPより抜粋)
会津ってすばらしい
完